景観賞から

景観に関する国の考え方

私たちは山や川、建物、道路、公園、看板などさまざまなものに囲まれて暮らしています。そしてそれぞれの要素を通して、まちの雰囲気や歴史、文化などを感じ取っているのではないでしょうか。景観とは、眺められる対象とそれを眺めることによって生み出されます。

景観を阻害する色彩の要因としては、蛍光色の多用などがあげられます。

国土交通省では、2003年7月に、景観に対する政策の考え方をまとめた「美しい国づくり政策大綱」を発表しました。その前文の中で「国土交通省は、この国を魅力ある国にするために、まず、自らの襟を正し、その上で官民挙げての取り組みのきっかけを作るよう努力すべきと認識するに至った。そして、この国土を国民一人一人の資産として、我が国の美しい自然との調和を図りつつ整備し、次の世代に引き継ぐという理念の下、行政の方向を美しい国づくりに向けて大きく舵を切ることとした。」と述べており、景観を考慮した政策について方針を示しています。

これに先立つ平成2年には、都市景観に対する国民の意識啓発を目的として、毎年10月4日を「都市景観の日」に定めています。

「都市景観の日」実行委員会では、「都市景観大賞」を実施しています。同賞は全国の優れた都市景観を表彰するもので、平成25年度には、城下町長府地区(山口県下関市)など3地区が国土交通大臣賞を受賞しています。

各自治体で開催されている景観賞の一例

全国には屋外広告物を対象とした表彰制度が48存在します。

北海道江別市都市景観賞は昭和62年から始まりました。

防府市景観賞は平成22年から防府市都市景観賞として始まり、第5回から防府市景観賞に名称変更されました。

浦添市都市景観賞は昭和59年から実施されていました。

名称を市民に親しみのあるものにしている賞もあります。

帯広市の景観賞の名称は「まちづくりデザイン賞」です。

青森県の景観賞名称は「ふるさとあおもり景観賞」です。

栃木県佐野市の景観賞名称は「佐野市水と緑と万葉のまち景観賞」です。

栃木県小山市景観賞は名称「開運のまちおやま景観賞」です。

埼玉県では「彩の国景観賞」という名称で実施していました。

東京都文京区では、「文の京(ふみのみやこ)」都市景観賞を毎年開催しており、2016年で16回目を迎えました。

浜松市で「はままつ広告景観賞」を2013年に創設しました。

大阪市都市景観建築賞は愛称「大阪まちなみ賞」と呼ばれています。

各景観賞には、対象とする部門があり、該当するものを表彰しています。

岐阜市景観賞には「景観賞」「景観奨励賞」があります。

島根県しまね景観賞には「まち、みどり、活動部門」「土木施設部門」「公共建築物部門」「民間建築物部門」「屋外広告物その他部門」があります。

北九州市都市景観賞には「まちなみ景観部門」「まちづくり活動部門」があります。

景観賞では、まちづくりに関わるものを幅広く表彰している場合があります。

名古屋市都市景観賞では、まちづくり部門として黒川友禅流しなど伝統工芸も顕彰しています。

福岡市都市景観賞では建築物、屋外広告物等にとどまらず 過去にJR九州車両デザイン活動も特別表彰を受けています。

佐賀市景観賞では建築物、町並風景にとどまらず 過去に護国神社前水遊び場周辺の清掃活動も特別賞を受賞しています。

一般に全国展開するチェーン店は共通な外観が採用されるため、地域性に配慮した店舗とすることには困難が伴いますが、京都市が実施している「京都景観賞」の平成25年度優秀賞には、マクドナルドが選ばれるなど、景観に柔軟に配慮する傾向も見られます。

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