公共サイン

公共サインは、公的機関が公共空間に設置した、公共性の高い標識、地図、案内誘導板などの総称です。

公共サインには、地図や文字・ピクトグラムなどが使われるのは、分かりやすいデザインが求められるためです。

公的機関には、国や地方自治体などの行政機関のほか、道路や公園などの公共施設管理者、公共交通機関(鉄道事業者など)などがあります。

公共空間には、一般の不特定多数の人が利用する、歩道、駅前広場、公園などがあります。運賃を支払って入場する鉄道の駅の改札内などは公共空間とは言えません。

公共サインの種類としては、案内サイン(ある範囲の全体(施設等の位置関係)を案内するためのサイン)、規制サイン(歩行者等の行動を規制するサイン)、誘導サイン(矢印等により施設等の方向ルートを指示するサイン)などがあります。民間商業施設の営業品目を表示するための広告サインなどは含まれません。


規制サインの例

公共サインを設置する際には、様々な利用者を想定し、「どこでも、誰でも、自由に、使いやすい」デザインである「ユニバーサルデザイン」であることが求められます。類似する言葉には「グローバルデザイン」がありますが、これは「統一」を重視するデザインの考え方です。(例:自動車におけるモデル間での共通デザインなど)

表示内容を、子供や外国人等にわかりやすく伝えるためには、複数の案内のデザイン体系が統一されていることが重要です。デザインに共通性がないもの、情報量が多過ぎるものは利用者の混乱を招きます。

公共サインの新しいあり方の例として、ニューヨーク市のある地域で犯罪の発生が多い夜間に、周囲をライトアップする屋外広告物の掲出を積極的に認めることによって、犯罪発生率を大きく低下させることに成功したことがあげられます。

サイン計画がなければ公共サインでも、サインの統一性が無い、管理する者がいない、などの状況になります。

公共案内表示では、視距離と文字の大きさの関係も大切です。同じ距離から見る場合でも和文は英文よりも大きめにします。

視距離和文文字高英文文字高
30mの場合 120mm以上 90mm以上
20mの場合 80mm以上 60mm以上
10mの場合 40mm以上 30mm以上
4-5mの場合 20mm以上 15mm以上
1-2mの場合 9mm以上 7mm以上

下図の記号は、「ピクトグラム」と言い、言語の違いを超えて意味を伝えることができるなど、公共サインにおいて文字の情報を補う役割を果たします。

ピクトグラムが、日本でサインに使用されて普及するきっかけとなったのは、昭和39年に開催された東京オリンピックで、アートディレクターの勝見勝氏や田中一光氏を中心としたデザイナーのグループによって案内表示が制作されました。

公共サインに用いられているピクトグラムには、次のようなものがあります。

情報コーナー
案内所
警察
飲料水

 

乗り継ぎ
ロープウェー
レンタカー
出発

 

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